2023年11月6日にOpenAIよりChatGPTの新機能となるGPTsが発表されました。
GPTsを使えば、ChatGPTでは困難であった独自データ(社内データや個人データ等のローカル情報)を元にした回答が可能になります。
GPTsが出る前でも独自データを元にChatGPTで回答可能な方法がありましたが、データベースから関連データを検索しそれをプロンプトに含ませてChatGPTへ渡す方式でした。
GPTsの登場により、ChatGPTが独自データ(Knowledge)を検索できるようになったことで、プロンプトに独自データを含ませる必要がなくなりました。
この記事では、GPTsの使い方の一つである、アップロードした独自データ(Knowledge)を元にChatGPTが回答できるか検証した結果を解説します。
検証にあたって用意した独自データは「令和 5年版防衛白書」になります。これを選んだ理由は以下の記事を見かけて検証したくなった為です。ちなみに今回使用する資料のサイズは71.6MBです。
GPT作成と検証
ネットからダウンロードした防衛白書の資料を、GPTビルダー画面で「Upload files」ボタン押下してアップロードするだけです。
今回はアップロードした資料を元に回答してほしいので、防衛省のウェブサイトを検索しないよう「Web Browsing」はオフにしました。
いくつか質問してみました。(掲載都合で回答が短く済む内容)
質問1
ファクトチェック・・・防衛白書の記載通りの回答。
回答に要した時間・・・10秒以内。
質問2
ファクトチェック・・・防衛白書の記載通りの回答。
回答に要した時間・・・10秒以内。
まとめ
今回の検証では、「100MB程度の防衛白書の実験で、OpenAIのGPTsは5度試みて1度も回答しなかった」という結果にはなりませんでした。
検証結果は「70MB程度の防衛白書の実験で、OpenAIのGPTsは何度試みても全てに正確な回答をした」になります。
なぜ異なる結果になったかまでは言及しませんが、OpenAIのGPTビルダーを使える環境があれば、作成は10分かからない程度なので、気になる方はご自身でご確認下さい。
今回、検証に用いたデータは1ファイル(73MB)ですが、Knowledgeとして使用可能なファイル数を調査したのが以下の記事になります。GPT(Knowledge)を活用する上で知っておくに越したことはありません。作成した後で制限に気付いた時には後の祭りです。